過眠症の最新診断基準 | 7時間眠っても眠くてたまらない

 十分眠っているのに昼間眠くてたまらないというものです。最も多いのは月経周期と関連があるものです。
 昼間眠気がひどいものとしてナルコレプシーがあります。これは、入眠時幻覚があったり、俗に金縛りと呼ばれる体が固まったような状態が30分ほど続いたりします。
 より珍しいものとして遺伝性の特発性過眠症があります。
 不眠症ほどよくある疾患ではありません。そのため、無気力・サボりなど精神的な問題とみられてご本人が二重の苦しみを負うこともあります。

過眠障害

A,主な睡眠時間か少なくとも7時間持続するにもかかわらず,過剰な眠気(過眠)の訴えがあり,少なくとも以下の症状のうち1つを有する。
(1)同じ日のうちに,繰り返す睡眠期間がある。または睡眠に陥る。
(2)1日9時間以上の長い睡眠期間があっても回復感がない。(すなわち爽快感がない)(3)急な覚醒後,十分に拓成を維持するのが困難である。
B,その仮眠は少なくとも一週間に3回おき,3ヶ月間以上認められる。
C,その仮眠は,意味のある苦痛,または認知的,社会的,職業的,または他の重要な領域における機能の障害を伴っている。
D,その過眠は,他の睡眠障害(例,ナルコレプシー,呼吸関連睡眠障害,概日リズム睡眠-覚醒障害,または睡眠時随伴症)ではうまく説明されず,その経過中にだけ起こるものではない。
E,その過眠は,物質(例,乱用薬物,医薬品)の生理学的作用によるものではない。
F,併存する精神疾患や医学的疾患では,顕著な過眠の訴えを十分に説明できない。

 急性-1ヶ月未満の期間。
亜急性-1~3ヶ月の期間
持続性-3ヶ月以上の期間

重症度-日中の覚醒を維持する困難の程度に基づいた重症度を特定せよ。
軽度-日中の覚醒維持困難が週に1~2日
中等度-日中の覚醒維持困難が週に3~4日
重度-日中の覚醒維持困難が週に5~7日

診断的特徴

過剰な睡眠量,悪化した覚醒状態の質,睡眠慣性(正常な睡眠エピソードまたはうたた寝から覚醒した後の行為力低下や覚醒度低下の期間)の症状が特徴的である。入眠しやすく,朝起床するのが困難であり,覚醒困難が続く。睡眠は回復感がない。
主要な睡眠が9時間以上持続する人もいる。
また,主要な睡眠が正常な夜間睡眠時間6~9時間の場合もある。この場合,過度な眠気により数回の昼寝(しばしば一時間以上持続)が起こる。この昼寝では回復感がない。
(『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』高橋三郎・大野裕監訳、医学書院、2014)