後期不登校への対応 | 動き始めた子供に現実的な援助をする

後期

 子供は将来の自立に結びつくような進学や就職のための活動ができるようになり,回復してきているように見える。学習をしたり,アルバイトをしたりするが,まだ試行錯誤的な面を残しています。
(1)自分を肯定する言葉が出てきます
(2)進学や就職をの話をする時に笑顔が現れます。-学校の話にも自分から関心を持って参加します。将来に希望がもてれば笑顔が出てきます。
(3)アルバイトや学習を始める-特に高校受験に関して中3が一番勉強を開始しやすい。
(4)担任やクラスメートなど学校関係者に会います
(5)登校や進学・就職にむけて動き出す-学校復帰に向けて定期試験を受けたり,別室登校,放課後登校をする,進学に向けて模擬試験を受けるなど。アルバイトが定着し,正社員として採用される場合もあります。
(6)不登校のことを振り返る-そのような余裕はなかなかむずしいかも知れない。本人にとって不登校は理不尽に思える場合が多い。しかし,この体験をどう意味づけするのかはその後の立ち直りに大きな影響を及ぼします。

 社会に本格復帰するための準備が整いつつある状態ということができます。社会に関心が向き、社会参加への試行錯誤が続きます。

後期の対応,活動への援助

(1)本人のすることに対して信頼して見守る-目的意識があるが具体的な行動までには時間がかかります
(2)進路・学習・就職などの情報を具体的に説明する-模擬試験や進学説明会等についての日程・会場,入試の合格可能性や難易度など,現実的に考えやりとりが出来るならば社会復帰が近くなっています。
(3)活動への具体的援助-塾やアルバイトへの送り迎え,月謝など経済的援助は自立までに必要な援助であり,甘えではありません。
(4)受け入れ態勢作り(学校や進路先)-本人や親,相談機関との十分な連携が必要。受け入れ側は、学校復帰をあまり大げさなイベントにしてしまう事を避け、「お久しぶり」などの控えめな言葉を一言二言言うにとどめます。
(5)振り返りに付き合い,納得していく援助をします。-不登校が意味のあることであったと受け入れられるような援助,あるいは自分は克服したんだと肯定的に受け止められる援助をしていきます。それは親も子もこの間の体験が大変なものであったことを認められるような援助が必要です。

 再登校のはじめは、最も不登校がぶり返す危険が高い時期でもあります。本人も周囲も「二,三回つまずくことぐらい当たり前」ぐらいの気持ちで構えた方がプレッシャーは小さくなります。完全を求めると、次に登校に失敗した時の挫折感が大きくなります。