初期不登校への対応 | 生活の乱れ・攻撃性・身体症状に「防壁」になる

不登校初期に目立つ状態

 不登校初期に目立つ状態として、以下のものがあげられます。(小沢美代子氏の解説をまとめました)

 子供の外側から見える状態は,「情緒的の不安定さ」という心理的混乱、「頭痛や腹痛を訴える」という身体的混乱、「食事がとれない,睡眠時間が乱れる」などの生活リズムの混乱などが観察されます。本人は登校できない要因のため,あるいは登校できなくなったこと自体のため混乱しています。
 以下のような特徴がみられる時期です。
(1)腹痛・頭痛・発熱などの身体症状があります
(2)食欲・睡眠時間等生活の乱れがあります
(3)物や人に当たるなど攻撃性があります
(4)感情や行動のコントロールができません
(5)気力が低下する-不安や葛藤のためにエネルギーが使い果たされ,他の活動が出来なくなります。
(6)恐怖感が強く,人目を避け外出しません。
(7)学校の話題に激しい拒否感を示します。

初期への対応

 これに対して小沢さんは以下のような対応の原則を挙げています。

初期への対応,心身共に安定させること。休養させること。
1)つらさに共感し,薬や保温の世話をします
2) 食事の工夫や眠りやすいように配慮する・・・たとえ昼夜逆転の生活をしていても,好きな食事を与えるなどして,「自分はこれだけの配慮を受けるに値する存在だ」と感じる事で自尊心を回復させるのに有効となります。
3)干渉を控えるなど 心理的刺を減らします
4)本人に対して批判・強制はしません
5)親が本人を守る姿勢を示します。・・・外部に親が防壁になって子供を守る姿勢をとることで子供は安定し,自分は守られるに値する人間だという感覚を育てます
6)迎え・訪問・電話など本人が嫌がる場合は控えます

 基本的に、ここでは学校にゆかないことへの批判を控えなければなりません。つとめて保護的に接します。
 「どうなろうとも親は絶対の味方である」という姿勢を示すことが優先されます。ここで「自分がどのような状態になろうとも親は守ろうとしてくれる」という信頼感を子どもが感じることは、後々まで非常に大きなプラスをもたらします。

 不登校に至らない登校渋りの場合は、何らかの補助があれば(例.親が校門までついて行けば学校にゆける、保健室だったら登校できる、特定の友達と一緒ならば学校にゆける、学校の近くの喫茶店までなら行ける、等)登校を続けられるのであれば、そのような補助と共に登校を続けて登校中断にならないようにすることも一つの方法です。不完全な形であっても、登校できたことを必ず誉めるようにします。その補助手段を外すという「一ランク上にゆく」ことを急かさないようにして「登校できた」というポジティブ面を強調し続けます。