中期不登校への対応 | 圧力をかけるより活動再開に付き合う

中期不登校では、活動性が広がり始める

 子供の外から見える状態は,日常生活のリズムが安定し,回復してくる。この状態が継続するので,状態に変化がなく膠着しているように見えます。だが,この期間に精神的に安定し,遊びや趣味などでエネルギーを蓄えています。
(1)気持ちが外に向き,活動の意欲がみられる
(2)趣味や遊びに関心を持つ・・・それによってエネルギーをもらっているのであればプラスになるが,不安を紛らわすための暇つぶしだとすれば次の段階には時間がかかる
(3)気持ちを言葉で表現する・・・冷静に表現できるまで には時間がかかる
(4)きっかけになった出来事に触れても混乱がない・・・しかし,きっかけになった出来事を本人がきちんと把握していないために混乱がみられない場合もあり,その場合必ずしも回復とは言えず,経過が長引くこともあります。
(5)同じことの繰り返しがなくなり膠着状態から脱す・・・一見元気に見えるが次の動きが見られない場合は,まだエネルギーがたまっていません。
(6)手伝いや家族への気遣いをする・・・気持ちにゆとりが出てきた証拠であるが,学校に行っていないからと言って家事を任せっきりにしてはいけない。
(7)部屋の掃除や髪のカットなど,整理・区切りをつけます
(8)気の置けない友人と会います
(9)子供の状態に配慮する教師と会える-本人に「~先生に○○しもいいでしょうか?」と気持ちを確認してみて,教師との接点を作ります
(10)教育センター,適応教室,(あるいは塾)に通い始めます。-エネルギーがたまってきたが,学校まではまだ無理という段階です。こうした小さなステップを踏みながら自信をつけていきます。

不登校中期の親の対応,エネルギーを蓄えさせること

(1)子供の言動に期待しぎず,ゆとりをもって見守る-子供が安定すると周囲は「いつ登校するのか」と期待をもちやすいが,中期は個人差が大きく,数ヶ月~数年に及びます。
プレッシャーをかけないように。
(2)関心を持って一緒に活動する-趣味や音楽等を親子で共有します。これは無駄なことではなく必要なこと。
(3)きっかけになったことが語られたときは,じっくり聞く。-親の「大変だったね。」「気がつかなくてかわいそうなことをしたね」などの言葉に癒される事も多いです。
(4)わずかなことでも認め,ほめる
(5)進路や学習の情報を上手に提供する-本人の反応が拒否的ならすぐに話題を変えます。
(6)状況打開の見通しと希望を上手に与える-不登校は長い人生の一時期にすぎないこと,進級や進学の可能性があること,学習の遅れを取り戻せることなど。
(7)担任や友人との接触がある-外との強力なパイプ役として
(8)相談員は学校との連携をとる-学校行事などの情報を得る,子供の回復状況をみるなど家庭,学校,本人の情報を交換し,復帰の手助けとするなど。