不登校を6つに分類する | タイプを押さえて対処していますか

 長年教育現場での相談に携わった小澤美代子さんは不登校を3つの要因そしてその下位分類として急性・慢性の6つの分類にしました。
 もちろん,単純にこの分類に当てはまるわけではなく,大抵は複数の要因が絡んでいるが,とりあえずの分類として以下に挙げます。(3つの主要な原因によるものが、それぞれ更に急性型と慢性型に分けられるので、つごう6つのタイプということになります)

不登校の原因による分類

  • 心理的要因が強い場合
  • 子供の性格-敏感すぎる,不安が強い,完璧主義など。また生来聴覚や触覚などが鋭い子供で,普通は耐えられるような音などに敏感に反応する。このため教室という環境に耐えられません。家族関係での葛藤にずっと晒されてきた子供などは自分を守る事が出来にくいです。
  • 子供の発達段階上反抗が起こっても当然な場合など-思春期に入り教師や親へ批判的になるのは当然のことです。
  • 教育的要因が強い場合
    学習と対人関係の挫折が大きな要因となります。
    特に「学習」に困難を抱え,なおかつ対人関係でのトラブルが起これば,不登校になりやすくなります。
     例えば,自分の意見をはっきり言って友達から疎外されたなど,健全に育った場合ですら,不登校の引き金になり得ます。
     また,低学年では,教師の指導が厳しすぎる,自分が叱責されていないが,他の子供が叱責されていてその声に怯えるなども不登校を引き起こす要因となります。
  • 福祉的要因が強い場合
    • 家庭生活のマイナス要因-親との死別,離婚,再婚,両親の不仲,家庭内暴力や虐待,親の経済的困窮,子供の教育への無理解。
    • 家庭そのものが崩壊している-親が子供を育てようとしない,基本的な親の保護能力の欠如(食事や着替え,入浴など)

不登校の急性型と慢性型

急性型

 それまで特に不適応もなく過ごしてきた子供が何かの出来事をきっかけにして,急激に不適応状態となり,不登校に陥ります。本人の外側に起因があり,対応は問題解決的・環境調性的視点が必要。例えば,思春期の自我獲得に伴う葛藤・不安や学校生活での成績の急落,対人関係のトラブル,家族との死別・離婚・再婚など家庭環境の急変。

 いずれにしても,急激なダメージにより,エネルギーが低下しています。休養をとることが大切。また,もともとは本人自身が回復する力を持っているので,早期に状況を把握し,環境調整など初期対応を適切に行えば,急速に回復します。

慢性型

 日頃から休みがちだった子供が,大きなきっかけもなく不登校に陥る場合です。本人自身にマイナス要因を抱えていることが多い。例えば,子供本人が非常に過敏であったり,体力的に弱かったり,学習についていけなくなったり,対人関係能力があまりないなどです。また,家庭の養育が十分でない場合もある。
 事態は長期的に進行してきており,すぐには改善しにくいです。継続的に関わる必要があります。また,家庭生活について生活を援助する情報なども親に知らせることで改善することもあります。