不登校を心理学的アプローチで解決 | 「待っているだけ」はひきこもりへの道

不登校を6つに分類する | タイプを押さえて対処していますか

 小澤美代子氏は不登校を心理(性格や発達途上での心理要因によるもの)・教育(学習のつまづきや学校での対人関係によるもの)・福祉(家庭の崩壊など子どもをめぐる社会的事情によるもの)という3つの原因によって分類し、更にそれぞれの経過タイプを考え、急性型と慢性型を想定しました。つごう6つのタイプに分けるシンプルな分類法です。

初期不登校への対応 | 生活の乱れ・攻撃性・身体症状に「防壁」になる

 心理的な動揺が最も先鋭に現れる時期です。また、身体症状の愁訴など身体的不調の訴えがあります。同時に食事・睡眠などの生活リズムの混乱がみられます。家族は「批判することによって学校に行かせようとする」ことは控えましょう。個々の苦痛にサポートフルに対処し「親は自分がどうなろうとしても絶対の味方だ」という信頼を作り上げます。

中期不登校への対応 | 圧力をかけるより活動再開に付き合う

 初期の混乱がいったん収まり、学校に行っていなくても、家庭の中で興味が広がったり活動性が広がるなど、活発化します。家族は、この活動に可能な限り寄り添い、小さな事でも誉め、パワーアップを支えます。学校の行事の話題などをさらりと出し、拒否反応を示したら引っ込めるなどの柔軟な態度で臨みます。

後期不登校への対応 | 動き始めた子供に現実的な援助をする

 学校のことに積極的な関心を示すようになります。再び社会に出て行くための試行錯誤的な活動が始まります。体制を連絡を取り合いながら学校側の受け入れ作ってゆきます。学校側は再登校をなるべく大げさにならないようにさらりと受け止め、家庭の方は「一度で再登校に成功せず、二,三回ぶり返しがあっても当たり前」ぐらいの態度を取って子どもを追い詰めないようにします。

不登校の解決法 | カウンセリングと上手な接し方で復学へ

有効な登校刺激で支援する | 学校他関連機関との連携で不登校を克服する

 長年、「ひたすら受け入れればよい」と唱えられ続けてきましたが、不登校は特に減りませんでした。そのため、「効果的な登校刺激をする積極策」へと不登校をめぐる国の方針が変化しています。例えば「まずは教育センターにゆく」「次は保健室登校」「次は好きな科目を教室でクラスメートと一緒に受ける」などというように、再登校をスモール・ステップに分けて進めてゆきます。そのためには学校や関連諸機関の柔軟な対応が必要となります。

親の接し方で不登校を解決 | 解決志向セラピーで声かけしよう

 解決志向セラピーによるアプローチです。解決志向セラピーは問題の原因にこだわらず(「犯人探し」をしない)、本人の長所・資質を引き出して短期間で問題を克服するカウンセリング手法です。家庭でこのアプローチを用いる場合、「不登校中の子どものいいところを必ず3つは見つけてほめる」ということを実践します。

環境調整で不登校を解決 | 応用行動分析で行動パターンを変えよう

 かつての「ひたすら受け入れましょう」というアプローチでは、不登校で家にいる子どもの要求を何でも聞いてものを買ってやったり好きなところに連れて行ってやったりするというご家庭も現れました。しかし、これでは、子どもにとって「家にいた方がずっといい」という状況になってしまいます。応用行動分析は、子どもを叱責することはせず、ただ、「登校した方がいいことがたくさんある」という状況設定することによって短期間で解決することを目指します。