うつ病への心理療法 | 解決志向ブリーフセラピー

 私たちは、解決志向ブリーフセラピーを使います。特に問題の外在化や,ミラクルク
エスチョン,スケールクエスチョンは重要です。これをイメージ療法とセットで行うこともあります。
 例えば,重度のうつ病の人には,「今あなたの状態がマイナス100点だと言いましたね。もし,もう1点だけ上がると今の生活とどんな違いがあると想像できますか?」
 あるいは「今よりましだった時はありましたか。そのときは何が今と違っていましたか?」などと質問します。
 また,「もし,魔法が起こってすべての問題が解決したら,どんな一日を送っているでしょうか?」
 「あなたはうつっぽさでやるべき事が出来ないんですね。ところでそのうつっぽさってどういうものなのかもっとお話しして下さい。
 うつっぽさはどんなふうにあなたを妨げているんですか。うつっぽさをいろんな角度から観察してみましょう」
 自分自身とうつを切り離し外在化させる方法などです。

うつへのアプローチは,使える物はなんでも使う

 解決志向ブリーフセラピーでは、「これまでに効果があった事なら、何でも使う」という現実的な姿勢を取ります。
 ところでみなさん,ストレスがたまったら,何をしますか?
 好きな音楽を聴いたり,マンガを見たり,草むしりをしたり,ひとそれぞれですよね。むかついたら,なにかをするというのが普通私たちがやっていることです。気晴らしや気休めは本当に役に立ちます。実際,何かをすれば感情は変わりますからね。
 当たり前ですが,私たちが、生きていくのに不愉快な出来事や苦痛は避けて通れません。
 心理療法なんていうものがなくても,洋の東西問わず,どんな民族でも宗教によって精神的に支えられたり,地域社会の中で支えられたりしました。祈りや瞑想や念仏を唱えることで,.自分自身との対話を静かに行い,気持ちの整理をしていたのですから,高度な心理療法といえます。ご先祖様達は,戦争や災害などでたくさんの喪失体験してきましたが,一方で生きるスキルを高度に身につけてきました。

 さて,ここでは別段心理療法ではなくても日常で使えそうな工夫を,更にご紹介したいと思います。
 うつとつきあいながら,生活の質を上げていくちょっとしたコツです。

 まず,「嫌な気分があってもいいじゃん」と思いましょう。
 ネガティブな気分や思考をもちながら,何か別のことをしましょう。

 全くやる気がおこらない人でも,深呼吸は出来るでしょう。深呼吸するとどんな感じがしますか?
 あるいは温かい飲み物を飲む事くらいは出来るでしょう。温かいのみのもを飲むとどんな感じがしますか?
 うつの時は姿勢が悪くなっていますから,まず姿勢を正しい姿勢にしてみましょう。背筋を伸ばし,胸をはってみて下さい。多分それだけで感覚が変わります。また肩こりや首こりなどの症状も同時に現れます。ストレッチやヨガなどしてみて下さい。めんどうでもなにか一つやれば変わります。
 また,女性で冷えがひどい人は足湯に15分くらいつかってみていください。血行がよくなります。血行が良くなると気分が楽になります。
 顔をマッサージしたり,化粧をしたりしてみて下さい。多分化粧をするとそれだけで気分が変わるでしょう。

 また,要らなくなったカタログ雑誌やファッション雑誌をながめて気に入った物を切り取り,画用紙(コピー用紙でも何でもよい)に貼り付けてみましょう。これは芸術療法の一つコラージュ療法ですが,単なる切り貼り絵遊びと思って下さい。結構のめり込みます。

 その他に,感動的な話を思い浮かべる,コメディを見る,子供の頃のアニメソングを聴いたり歌う等色々あると思います。
 コメディを見ながら,深刻になりきるのはとても難しいですね。おもいっきり泣きたいときはそういった動画を見るのも浄化されると思います。

 こうした対処法をたくさん作ることがどんな病気でも乗りこえる秘訣になります。